図書館戦争(有川浩)
作者の名前は浩とかいてひろと読む。プロフィールに「怠惰めの主婦」とあることから女性と分かる。薫とかよしきとか陸とか男性か女性かまぎらわしい作家はこのように判別できるようにしてもらえるとありがたい。
自分は学生時代に図書館でアルバイトしていて、司書課程もとって、今も読む本はほとんど図書館で借りているので図書館は馴染みが深い。当然「図書館の自由に関する宣言」も司書課程のときに習ったひとつ。それをふくらませてこういったストーリーにしたところに恐れ入る。この文言を各章題にして内容もそれぞれ関連させている。
設定はメデイア良化法という悪法が成立したパラレルワールドの近未来といったところらしい。そしてそこでは図書隊が警察や自衛隊よりも実戦経験豊富な部隊となってしまっている。あったら怖い世界だが、あっても不思議ではないように思えるところがまた怖い。
登場人物が無駄に多くなく、主なキャラクターがたった数人にまとめられていて、そのおかげか読みやすい。イラストは表紙と巻頭ににしかないが、巻末に階級一覧と階級章も載っていて、この階級章のデザインもイラストの人の手によるもの。巻末でなく巻頭にいれてほしいところだが。そういえば階級は警察と自衛隊を混ぜたような名前になっているが、消防とかの方が近いかもしれない。
子供に読ませたい本と子供が読みたい本のギャップなんかも取り上げられていて、ただのラブコメドンパチものには終わらない。そもそも思ったほどラブコメでもなくてすんなり読めた。「王子様」の正体は案の定ではあったが。
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