Op.ローズダスト 上(福井晴敏)
文庫化されたので再読。単行本は上下巻だったが、文庫は上中下の三巻。
やはりこれは警察小説といっていい。中年男と若者の組み合わせはこの作者お得意のパターンだが、この作品では中年男が警視庁公安部の警察官であることでキャリアとノンキャリア、公安と警備と刑事などの対立がくっきり描かれ、最大限の警備体制の描写もリアル。そして公安のイメージを裏切るような、ハムの脂身の異名をとる並河警部補の造形がまたポイント。
赤坂でのビル地下爆破やウイルスがコンピューターに入り込む様子、時間にすればコンマ何秒というところの描写はまさに作者の独壇場。
ストーリーの舞台を気にしながら読んでいたが、上巻では赤坂や霞ヶ関、それに門前仲町あたりが多く、青海や台場はまだ少ない。
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